何となくパソコンの資格でもとってみたいけど、どんなものがあるのかもよく分からない。
そんな風に思っている方が簡単に理解できるよう、この記事ではパソコンの資格についてまとめてみました。
「パソコンの資格」と一言で表しても、国家試験や民間試験・簡単なものから難易度の非常に高いものまで世の中には膨大な数の資格が存在するため、この記事では比較的取得しやすいおすすめのパソコン資格について解説しています。
おすすめのパソコン資格
パソコン資格としておすすめなのは、下記の4つの資格です。
ポイント
- MOS(マイクロソフトスペシャリスト)
- 日商PC検定
- ITパスポート
- 基本情報技術者
MOSと日商PC検定が実務のスキルを求められる「実務系」の資格なのに対し、ITパスポートと基本情報技術者は知識のみを問われる「知識系」の資格です。
また、MOSと日商PCは民間試験で、ITパスポートと基本情報技術者は国が認定している国家資格です。
それぞれについて概要を簡単に説明していきます。
MOS
MOSはMicrosoft Office Specialistの略で、Office製品を使いこなすスキルを確認するための試験です。
Office製品は具体的にWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookを指し、おそらくいずれかの製品は職場で使用されているのではないでしょうか?
職場で良く使う製品について学習し資格を取得すれば、日々の業務の効率化につながりますし、履歴書に書いて転職時にアピールすることも可能です。
どの製品についての試験を受けたほうが良いのか分からない、という方はExcelがおすすめです。職場で最も使われているOffice製品なので、スキルを身につけると役に立つ範囲が広いためです。
MOS取得がおすすめの方
- 実務スキルを身につけたいと考えている方
- 履歴書に資格を書いて転職を有利にしたいと考えている方
- 職場でOffice製品をよく使用する方
日商PC検定
日商PC検定もMOSと同じく実務スキルをテストする検定試験ですが、MOSが多くのOffice製品を対象としたパソコン操作の試験なのに対し、日商PC検定は文書作成(Word)・データ活用(Excel)・プレゼン資料作成(PowerPoint)に絞った試験で、パソコン操作だけでなく知識問題もあります。
知識問題もあるため学習するのは少し大変ですが、しっかりとスキルを身につけることができます。
日商PC検定取得がおすすめの方
- 知識も技能も身につけたい方
- とにかく実務を重視したい方
ITパスポート試験
ITパスポートはITの基本的な知識があることを証明する資格です。基本の資格ではありますが、あまり聞きなれない単語や簡単な計算問題などがあることもあるので、全く対策しない状態では合格は難しい資格です。
とはいえ、ハードルはそれほど高くなく独学でも十分対応できるため、興味があれば是非一度本屋さんで対策本などを開いてみてください。ITパスポートレベルの知識があると、IT職種でなくてもニュースを読むときなど、役に立つことが多いです。
ITパスポート取得がおすすめの方
- 国家試験にチャレンジしてみたい方
- ITに興味はあるけれど、現状そこまで深い知識は無い方
- なんとなくITに興味がある方
基本情報技術者試験
これまでご紹介した3つの資格と比べ、少し難易度のあがる資格です。ITについて深く学んでいきたい方や、先々IT業界で働きたい方はまずこの資格までチャレンジしてみると良いでしょう。
ある程度知識があれば独学でも何とかなりますが、16進数など普段の生活ではお目に関わらない計算や用語が内容に含まれますので、場合によっては専門の講座などを受けなければ全く理解ができないということも起こり得るレベルの試験です。
まずはITパスポートを取得してから、意欲のある方は基本情報技術者にもチャレンジしてみましょう。
基本情報技術者取得がおすすめの方
- 今後IT分野で働きたいと考えている方
- ITパスポートを取得した方
- ITについて深く学んでいきたい方
ご紹介した4つの資格については下記の記事でも詳しく解説しています。
40代以上の方におすすめの資格
40代以上の方でパソコン資格に挑戦したい、という方もいらっしゃるかと思います。
40代以上の方ですと、MOSと日商PC検定が特におすすめの資格です。詳しい理由については下記の記事にまとめていますので、ご参考下さい。
パソコン資格の難易度は?
おすすめのパソコン資格として4つ解説してきましたが、それぞれ特色があることはご理解頂けたかと思います。
特に、MOS・日商PC検定とITパスポート・基本情報技術者は実技の有無など試験の形態が異なるため一概に比較はできないのですが、敢えて難易度を比較するとすれば「MOS = 日商PC = ITパスポート < 基本情報技術者」のようになると思います。
※あくまで個人的な比較となります。
MOS・日商PC・ITパスポートはあまりITについて知識が無い状態でも独学で合格はそれほど難しくありませんが、基本情報技術者になってくるといくら本を読んでもどうしても理解できない、というケースが出てくると思われるため少し難易度を高く設定しました。
私自身、基本情報技術者を取得した当時SEをしていました。何とか独学で取得はしたものの、かなり苦労したことを覚えています。
難易度別でまとめた記事は下記にありますので、是非参考にしてみてください。
パソコン資格の王道:MOSについて
色々と情報を見たけれど、全く何を受けたら良いのか分からない・・・そんな方はMOSがおすすめです。
MOSはパソコン資格の王道と言って良いくらいで、
- 知名度がある
- 実務で役に立つ
- 知識問題がないので操作に特化して勉強しやすい
といった点でおすすめできる資格です。
他の試験と比べ、少し受験料が高いので無駄にならないよう対策はしてから受験するようにしましょう。
詳しい試験内容や対策方法については下記の記事でまとめていますので、ご参考下さい。