エクセルを活用してデータを見やすく加工していくとき、複数のデータを一つのグラフ内で表現できる「複合グラフ」は非常に便利です。例えば売上と利益率、在庫と売上など、異なる単位のデータを一つのグラフで比較することができるため、ビジネス上でのデータ分析やプレゼン資料の作成に役立ちます。本記事では、エクセルの複合グラフの作成方法や活用のポイントを詳しく解説します。
単純な棒グラフの作り方や、グラフ全般の作り方について知りたい方は下記の記事もおすすめです。
複合グラフとは？
複合グラフの概要
エクセルにおける「複合グラフ」とは、異なる種類のグラフ（棒グラフと折れ線グラフなど）を1つのグラフ上に組み合わせたものです。例えば、「売上は棒グラフで表し、利益率は折れ線グラフで示す」といった形で、複数の視点からデータを分析できます。
複合グラフにしたほうが売上を表す棒グラフ、利益率を表す折れ線グラフを別々に提示するように分かりやすいですよね。
複合グラフのメリット
感覚的にメリットを十分理解頂いたかと思いますが、まとめると下記のようなポイントになります。
複合グラフのメリット
-
- 異なる単位のデータを一目で比較できる
- 売上と成長率など、複数種類のデータの関係性を可視化できる
- グラフをまとめることができるので、無駄を省きスッキリしたレポート作成が可能
エクセルで複合グラフを作成する手順
それでは、エクセルで複合グラフを作る具体的な手順について、売上と利益率の例で解説していきます。
1. データを準備する
まずはエクセルにデータを入力します。今回は下記のようなデータを準備しました。
2. 複合グラフを選択する
まずは、グラフにする対象データを選択します。今回だとA1～A6セルです。
※今回のように空白の無いデータだと、左上（今回だとA1セル）だけでもOKです。
データが選択できたら、「挿入」タブの「おすすめグラフ」をクリックします。
「すべてのグラフ」タブの「組み合わせ」をクリックします。
3. グラフの種類を指定する
下記の画面で、複合グラフの種類を指定します。
今回だと、下記ように設定します。
- 「売上」を「集合縦棒」
- 「利益率」を「折れ線」
これだけでもグラフはできるのですが、「利益率」の「第2軸」にチェックを入れて設定すると異なる単位のデータを適切に表示でき、さらに見やすい複合グラフになります。
これで複合グラフが完成します。
複合グラフを見やすくするポイント
複合グラフの作成自体は簡単ですね。それでは最後に、複合グラフをさらに見やすいものにするポイントをお伝えします。
軸ラベルの調整
まずは軸ラベルの設定です。軸ラベルとは、それぞれの軸が何を示すのかを示す表示部分のことです（下記の赤丸部分）
軸ラベルを設定する手順としては、まずグラフをクリックすると表示される＋マークをクリックします。
表示される「グラフ要素」の中で「軸ラベル」のチェックを入れると表示されるようになります。
この軸ラベルは自由に編集できるので、グラフに合うラベルに変更しましょう。
グラフタイトルの設定
グラフタイトルは、グラフの上部に表示されるタイトルのことです。
この部分はグラフを作成した際に「グラフ タイトル」として表示されていますので、適切な表現に修正しましょう。
「グラフ タイトル」の部分をクリックすれば編集することができます。
データラベルの追加
データラベルは、グラフに表示される数値のことです。グラフとともに具体的な数値が表示されていると分かりやすいですよね。
データラベルは、
グラフをクリック→＋マーククリック→チェックを入れる
の手順で追加することができます。
データラベルの位置を調整することもできますので、見やすい位置に調整しましょう。
棒グラフと折れ線グラフの場合は、下記のような場所だと分かりやすいかもしれませんね。
まとめ
