はじめに:エクセル × QRコードは最強の業務効率化ツール!
- QRコードを大量に作る作業が手間・・・
- 名簿や商品リストから自動でQRを出せたらいいのに
そんな悩み、エクセルのマクロを使えば一発解決です!
エクセルでQRコードを生成するにはいくつか方法がありますが、最もおすすめなのが「VBA(マクロ)」を使って自動化する方法です。この記事では、マクロを使ってエクセルでQRコードを作成する方法について分かりやすく解説します。
1. エクセルでQRコードを作成する方法とは?
エクセルでQRコードを生成する方法は大きく3つあります。
- 方法①:外部サイトで作成して貼り付ける(手動)
- 方法②:アドインやQRフォントを使う
- 方法③:VBA(マクロ)で自動生成する
この中でもおすすめは、方法③の「VBA(マクロ)で自動作成する」という方法です。
なぜなら、業務で「大量にQRコードを作成したい」・「定期的に発行する必要がある」という場合にマクロによる自動化が圧倒的に効率的だからです。
2. マクロ(VBA)を使うメリット
では、マクロを使うとどんなメリットがあるのか?ということについて簡単に解説します。
大量生成が一瞬でできる
マクロを使う一番のメリットと言えます。
例えば100件分のURLをQRコード化する場合、手作業では数時間くらい普通にかかってしまいますが、マクロなら数秒です。
10件くらいをスポットで作成、というのでしたら手作業でも良いですが、繰り返し作成が必要だったり大量の生成が必要な場合はマクロ化を検討するのが良いと思います。

データに連動して自動更新できる
マクロを実行してQRコードを生成するように組んでおけば、「エクセルに入力された情報が更新されたら、QRコードも変更する」といった具合に、リストとQRコードを連動可能です。
追加コストなし
特別なツールを使うわけではないので、QRコード作成のための追加費用はもちろんゼロです。
3. 実践:マクロでQRコードを作成する手順
ここからは、実際にVBAを使ってQRコードを作成する方法をステップごとに解説します。
1.準備:QR code APIを使えば簡単!
QRコードを生成するには、無料のライブラリを使う方法もありますが、今回はより手軽な「QR code API」を使う方法をご紹介します。
2. QRコードを表示するセル範囲を決める
例えば、A列にURL、B列にQRコードを表示する場合を想定します。

【ステップ3】マクロコードを記述する
Sub QRコード生成()
qrUrl = "https://api.qrserver.com/v1/create-qr-code/?data=" & url
Dim lastRow As Long
Dim i As Long
Dim url As String
Dim qrUrl As String
lastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
For i = 2 To lastRow
url = Cells(i, 1).Value
With Cells(i, 2)
.Select
ActiveSheet.Pictures.Insert(qrUrl).Select
Selection.ShapeRange.LockAspectRatio = msoTrue
Selection.Height = 100
Selection.Top = .Top
Selection.Left = .Left
End With
Next i
End Sub
【ステップ4】マクロを実行する
- Alt + F11でVBEを開く

2. 新しいモジュールを挿入し、上記コードを貼り付け

3. 実行ボタンよりマクロを実行!

これでA列にあるURLに対応するQRコードがB列に自動で貼り付けられます。

4. よくあるエラーと対処法
「開発」タブが無い
「ファイル」>「オプション」>「リボンのユーザー設定」で「開発」にチェックを入れましょう。
下記の記事も参考にしてください。
QRコードが表示されない
URLに全角やスペースが含まれている可能性があります。確認してみましょう。
5. 業務への活用事例
QRコードを一覧に出力すれば、例えば下記のような使い方をすることができます。
出席管理:名簿にQRコードを印刷して配布
紙の名簿にQRを印刷して、スマホで読み取り→出席確認!
商品管理:商品ごとに在庫確認ページのQRを付与
棚卸しやピッキングの際にスマホで瞬時に在庫状況を確認。
社内通知:ExcelにURL+QRをセットで共有
マニュアル、動画、アンケートなどを紙とデジタル両方で展開。
6. まとめ:QRコード作成をマクロで自動化すれば作業効率は劇的にアップ!
エクセルとマクロの組み合わせで、QRコードの自動生成は簡単に実現可能です。特に定期的・大量にQRを扱う業務にはぴったりの自動化手段。
ぜひ本記事を参考にマクロでQRコードを作成し、実務に活かしてみてください