Excelを使っていると、「ユーザー定義」という言葉を目にすることがあると思います。
しかし、あまり一般的な言葉ではないのでピンとこなくて当然です。
この記事では、Excelにおける「ユーザー定義」とは何なのかを整理しを分かりやすく解説します。
Excelの「ユーザー定義」とは?
Excelにおける「ユーザー定義」とは、Excelがもともと用意していない形式やルールを、自分用にカスタマイズすることを指します。
ポイントはとてもシンプルで、「Excelの標準では足りない部分を、自分仕様にする」ということです。
「ユーザー定義」は広い言葉で、実は複数の意味で使われています。代表的なものは次の3つです。
表示形式のユーザー定義
最もよく使われ、初心者でもすぐ活用できるのがこれです。

具体例
- 数値を「¥1,000」のように表示したい
- 日付を「2025年12月」のように表示したい
- マイナスを赤字で表示したい
これらはすべて表示形式のユーザー定義で対応できます。
表示形式は見た目だけを変え、中身の数値は変わらないのが重要なポイントです。
ユーザー定義リスト


入力規則やオートフィルで使われる仕組みです。
具体例
- 月, 火, 水, 木, 金
- 高, 中, 低
- S, M, L, XL
このような自分専用の並び順をExcelに覚えさせるのがユーザー定義リストです。
実務では、
- 社内独自の区分
- 評価ランク
- 工程名
などでよく使われます。
表示形式のユーザー定義を理解しよう
ユーザー定義の中でも、まず最優先で覚えたいのが表示形式のユーザー定義なので、ここではその手順を解説します。
ユーザー定義の基本構造
表示形式のユーザー定義は、「どのように表示するか」を記号で指定します。
代表的な記号は以下の通りです。
0:必ず数字を表示#:数字があれば表示":文字をそのまま表示;:正・負・ゼロの区切り
具体例
#,##0"円"
数値はそのまま、表示だけ「円」を付ける

ユーザー定義のよい所は、「100円」と入力してしまうと文字扱いになってしまうので計算ができませんが、ユーザー定義で表示している「100円」の値はあくまで「100」なので、計算に使えるということです。

まとめ
