この記事では、有名なパソコンの資格であるMOSについて解説しています。
MOSとは、MicroSoft Office Specialistの頭文字をとった略称で、オフィス製品に対するスキルを証明することのできる資格です。
パソコンの資格をとりたいけれど、どんなものがいいかなあ・・・と迷っている方は取得を検討してみてください。
その他、パソコンの資格については下記の記事でもまとめていますのでご参考下さい。
MOSとは
MOSとは、マイクロソフトオフィススペシャリスト(Microsoft Office Specialist)の略称で、マイクロソフトオフィス製品を使用できるスキルを証明する資格のことで、パソコンの資格としてはかなり有名です。
用語の知識を問うような選択式の問題などは無く、実際にパソコンを操作しての試験になるため実務に直結したスキルを証明することができますし、勉強していく中で実務につながる知識を身につけることもできます。
MOSの種類
MOSは、オフィス製品での区分・レベルでの区分があります。
オフィス製品の区分とは、Word・Excelなどオフィス製品の種類ということです。製品別で試験が開催されています。
また、それぞれのオフィス製品の試験について、一般レベル・上級レベル(エキスパート)というレベル区分があります。
5製品の試験がありますが上級レベルが無いものもあり、概要をまとめると下記のようになります。
MOS試験
- Word:一般レベル、上級レベル
- Excel:一般レベル、上級レベル
- PowerPoint
- Access:一般レベル、上級レベル
- Outlook
さらに細かくは、例えばExcel365・Excel2019などオフィス製品のバージョン別で試験が分かれますので詳しくはMOSの公式サイトをご確認下さい。
試験概要
MOSの試験概要は下記の通りです。
- 試験の形態:コンピュータを使った実技試験(CBT)
- 試験時間:50分
- 価格:10,780円(一般)、12,980円(エキスパート)
- 試験会場:全国
50分間のコンピュータによる試験となるので、全国の会場で気軽に受験することができます。
取得するとどうなる?
MOSを取得すると、履歴書に書くことができます。
「MOSを履歴書に書くのは恥ずかしい」「MOSは履歴書に書けるような資格ではない」との情報を目にしたことがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
仮に企業の採用担当者がMOSについて知らなかったとしても、パソコンの実務に関する資格を取得しているということがマイナスになることはないので、取得したら自信をもって履歴書に書きましょう。
確かに、MOSをもっていれば就職転職に非常に有利になるというわけではありませんが、アピールの1材料としては使うことができます。
また、MOSを勉強することで実務につながる知識を得ることができます。
MOSは実際にパソコンで操作をする試験です。
知識だけを試される試験ですと、なかなか実務に役立てる実感がわきにくいと思いますが、実際の操作を試される試験なので、勉強したことをそのまま実務で生かすことが可能です。
どれを受けるべき?
既に解説の通り、MOSは5種類のオフィス製品に対応している試験です。そこからさらにバージョン別・レベル別に試験が分かれているのでどれを受けたらよいのか迷うのは自然なことかと思います。
特に決めていないのでしたら、Excelの最新バージョンで一般レベルを受験するのがおすすめです。
まだExcel2021の試験はないので、今だとExcel365もしくはExcel2019が最新バージョンのMOS試験となります。
Excel365かExcel2019のどちらかについては、会社で使用している方がよいでしょう。
なぜExcelをおすすめするかというと、実務で最も使用するオフィス製品だからです。
経理業務でも営業でも、Excelを使用していない会社・職種はもはや無いといっても過言ではないくらいExcelは使用されています。また、使い方も単純な計算からマクロを使ったアプリケーション開発まで多岐にわたります。
迷うようでしたら、まずはExcelを選びましょう。
MOSの勉強方法
MOSは実際に試験会場でパソコンの操作をする試験です。そのため、模擬問題を解いて操作に慣れておくことが大切です。
FOM出版や日経BP社の対策問題集に演習問題が付属していますので、合格点になるまで繰り返し練習しましょう。実務は得意だと思っていても、意外なところから出題されたり、操作がMOSの求めるものと違っていたりすると間違えにつながりますので、必ず演習問題は解いておくことをおすすめします。
問題を解いても全く歯が立たたない・・・という方は問題集でなくテキストを活用したり、対策講座などで学習しましょう。