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エクセルで売上・利益のグラフを作成する方法

エクセルは、データの分析や視覚化をする際に非常に優れたツールです。ビジネスシーンでは特に、「売上」や「利益」の推移を把握する際にグラフを活用することで、データを直感的に理解しやすくなります。本記事では、エクセルを使って「売上」や「利益」のグラフを作成する方法を具体例を交えて解説します。

エクセルのグラフについては、下記の記事もありますので一緒にご参考下さい。

参考記事:【説得力UP!】エクセルグラフの種類と使い分け

棒グラフ&折れ線グラフの複合を使おう!

売上・利益の推移を把握する場合に適しているのが棒グラフ折れ線グラフです。

例えば売上を棒グラフ・利益を折れ線グラフで表示すると下記のようになります。

これでも良いのですが、下記のように1つにまとめてしまうと、より便利です。

この複合グラフの具体的な作り方については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

参考記事:【エクセル】ビジネス力UP!複合グラフを作成しよう

それでは今回は、売上・利益のデータを使用してグラフ化する方法について見ていきたいと思います。

データの準備

グラフ化において何より、データの準備が最初に必要なことなので、既にデータがある場合は準備頂き、無い場合は売上や利益のデータをエクセルに入力しましょう。例えば、以下のようなデータで考えてみます。

このようなデータを用意できたら、次にグラフを作成していきます。

エクセルで売上のグラフを作成する

売上の推移を確認するという目的を考えます。推移を確認するには「折れ線グラフ」が分かりやすいので、対象を売上金額とした折れ線グラフを作成します。

折れ線グラフの作成手順

  1. 売上データ(「月」と「売上 (円)」の列)を選択します。※今回だとA1~B6セルの範囲

2. 「挿入」タブをクリックします。

3. [グラフ] グループの中から「折れ線グラフ」を選択します。

4. 表示されるグラフの中から適切なグラフを選択します。※今回は「2-D折れ線」の1つを選択

5. グラフが作成されるので、タイトルを「売上の推移」に変更します。

6. 必要に応じて軸ラベルやデータラベルを追加したり、目盛線を消すなど体裁を整えます。

グラフのタイトルや軸ラベルの変更方法は、下記の記事で解説しています。

【関連記事】Excel(エクセル)グラフの作り方|初心者でも迷わない!

ポイント

  • 折れ線グラフを使用すると、売上の変化を時系列で簡単に把握できます。
  • 「データラベル」を追加すると、各月の売上金額をグラフ上に表示でき、視認性が向上します。

エクセルで利益のグラフを作成する

利益の変動も確認するためには、売上と同様の手順で折れ線グラフを作成できます。

最初に選択するデータを利益(A1~A6セルとC1~C6セル)の範囲にして、折れ線グラフを作成すればよいですね。

ただ、売上と利益を別々の折れ線グラフで見るのは見ずらいため、「売上」と 「利益」を一緒に把握したい場合は、「縦棒グラフ」と「折れ線グラフ」を組み合わせた「複合グラフ」がおすすめです。

売上と利益の複合グラフを作成する手順

  1. データ範囲(「月」「売上 (円)」「利益 (円)」の列)を選択します。

2.「挿入」タブをクリックします。

3.「グラフ」リボンの中から「組み合わせ」のグラフを選択します。

好みのグラフを選択して良いですが、利益の軸も表示されるタイプが分かりやすくておすすめです。

細かく設定したい場合は「ユーザー設定の複合グラフを作成する」を選択して設定しましょう。

ポイント

  • 複合グラフを使うことで、売上と利益の関係が一目でわかるようになります。
  • 「利益」を折れ線グラフにすることで、売上との比較がしやすくなります。
  • 「第2軸」を使用すると、単位が異なるデータ(売上と利益)でもバランスよく表示できます。

グラフのカスタマイズ

作成したグラフをさらに見やすくするために、必要に応じてカスタマイズを行いましょう。例えば、下記のようなカスタマイズ方法があります。

データラベルを追加する

  • グラフ上のデータポイントに数値を表示すると、具体的な値がすぐに分かります。
  • グラフをクリックし、「データラベルの追加」を選択すると表示できます。

軸の書式を変更する

目盛り単位などを調整すると、より見やすくなる場合があります。

下記の例ですと、軸の最小部分の単位を0ではなく300,000に変えています。

軸の部分で右クリックし、「軸の書式設定」をクリックすると設定することができます。

グラフの色を変更する

下記はデザインの一例ですが、グラフの使用場面に応じ、視認性を高める配色に変更しましょう。

「グラフのデザイン」タブでスタイルを選択できますので、好みのデザインに変更しましょう。

まとめ

  • この記事を書いた人

いしはらゆうと

実務エクセルのプロ
パソコンが使えず全く仕事ができなかったことから猛勉強し、 各部署から頼りにされるレベルになりついにはSEに。
マクロを活用し、2人がかりで1日の仕事を1人×30分に短縮。 自身の経験から、最短で学ぶことのできるエクセル学法をノウハウ化し数十名以上にオンライン講座を開講。
現在は「瞬習エクセルアカデミー」として実務に必要なスキルをスキマ時間で学ぶことのできるオンラインスクールを運営中。
元SE
国家資格:応用情報技術者

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